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April 12, 2010

死の棘

図書館で何か読むものないかなーと物色していると島尾敏雄著
「死の棘」日記」という変わったタイトルの文庫本を発見。
裏表紙のあらすじ?を見ると…

思いやり深い妻が夫の不実の証拠を眼にし、狂気に苛まれ
豹変する――。夫婦の絆の行き着く果てを描き、昭和52年の
刊行以来読み継がれる小説『死の棘』。本書は、その背景を
つぶさに記録した日記である。不安に憑かれ、夜を徹して
責める妻、心身共にぎりぎりまで追いつめられ、心中の相談を
もちかける夫……。小説よりも凄まじい夫婦の軌跡を記し、
深い感動を呼ぶ日記文学の傑作。

とあった。
読まねばならぬ。
あ、もちろん、「死の棘」の方をね。

読み進めるうち、実は、妻が狂ってゆくと思い込んでいる夫の
妄想というオチなのではないかと一瞬思ってしまった。

何だかまるで狂ってゆく妻の方が悪いような印象が強く、
そもそもは夫の不貞が原因なのに、そこらへんに悪びれた
様子が一切なく、逆にそんな妻を見放さなず、何とか妻を
この地獄から救ってあげようとしている善人の夫、のように
描かれているようで、その一方的な感じがもしかして夫の
妄想なのではないかと思った理由。

が、「「死の棘」日記」を読み始め、妄想だなんて一瞬とはいえ
疑ってスミマセンでした、と心の中で懺悔する。

島尾夫妻の変形型の愛や絆というのも印象的だったけれど、
それよりも夫妻の子どもたちの不憫さの方が強烈だったかも。

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